熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第68話

第68話 捜索能力の要

 

夜、人気の無い道

 

「何するんや~~」

「いや~~」

「さっさと乗れや、おら!!」

羅導岳・配下の鬼たちが、ワゴン車に、一般のカップルを足蹴にし

無理やり乗せて、今から本拠地へ行くところを

「まてや~~~」

輝く稲妻の網目の閃光を纏った、大ハンマーで、配下の鬼の頭を殴り潰し

「あ~僕の獲物~~~」

煌めく流水の如くの閃光を纏った忍者刀で、配下の鬼の首を切断

2人が、残りの鬼を倒している間に、ライフルを持った隊員が

ワゴン車に無理やり詰められた、複数の一般人を救出した

 

秋菜

「これで、全部やな」

一般人

「ありがとうございます」

 

あかね

「ここにいた鬼ら、全部倒したで~」

つばめ

「鬼、少なかったやん」

秋菜

「|あれらが《・・・・》、配属されてから」

「鬼による被害が出る前に、対応が出来て、ほんまに助かるわ」

 

・・・・・

 

夜、ある繁華街の中の公園

自販機の前で、たむろしている

男女の複数の若いDQNたち

 

配下の鬼

「よ~~兄ちゃんたち」

DQN

「何だあ~~てめえは?」

 

配下の鬼、名刺を出す

「私は、こういう者です」

DQN

「○○芸能事務所?」

 

配下の鬼

「いや~君たち」

「余りにも輝いてるから、もしかしたらっと思い」

「つい、声を掛けてしまいました」

「君たちが、芸能界デビューしたら、売れる事間違いないよ」

DQNたち

「それ、ほんと~~~」

 

配下に鬼

「巷の事務所は、デビュー前によく言う、レッスン料など」

「君たちに支払させる処もあるけど、うち処の事務所は、給料がでるよ」

「どうかな?」

DQNたち、喜び勇んで

「いくいく~~、芸能デビュー夢だったんだよ~~」

配下の鬼、不敵な笑みを浮かべる

(馬鹿な奴らめ・・・)

 

配下の鬼、背後から肩を叩かれ

「あんた、何者だ?」

振り向くと、戦闘フル装備の、冨岡義礼が立っていた

義礼の後ろに、不死川実弘、その横に、真島玄弥が立っていた

 

義礼、ポーカーフェイスまま睨みつけ

「もう一度聞く、お前は何者だ」

質問を繰り返した

 

配下の鬼、危険を感じ、素早く走って逃げる

義礼

「やはりな・・・」

「いくぞ!!」

実弘、玄弥

「了解!!!」

直ぐに素早く追いかける

 

DQNたち、唖然

「・・・・・」

 

・・・・・

 

人気のない広い空き地

追い詰められた、配下の鬼

義礼

「お前は、羅導岳という鬼の配下だな」

配下の鬼

「・・・・・」

 

その時、義礼、実弘、玄弥の周りに、続々と、配下の鬼たちが集まってきた

「これだけの数で、お前ら鬼跋特務隊が勝てると思ったか」

 

実弘、にたっと笑い

「おうおう、雑魚がわんさか来やがるぜ」

「こりゃ~斬り甲斐があるぜ」

玄弥

「先輩は、本当の戦闘狂ですね」

実弘

「一匹や二匹では、物足りないだろ」

義礼

「素直に吐けば、助かったものを・・・」

「かまわん、やれ!!!」

実弘

「オッケー!!!」

玄弥

「はい!!!」

義礼の水の呼吸の型の技、

実弘の風の呼吸の型の技、

玄弥の、今まで喰ってきた鬼の血鬼術

を仕掛け

 

ものの数秒で、複数の配下の鬼を全滅させた

「あれだけの人数がいて・・・そんな馬鹿な」

肉体が崩壊し、服だけが残った

 

実弘

「けっ、雑魚はいくら集まっても、雑魚かよ」

「戦い甲斐がないな~~」

玄弥

(俺、先輩の飽くなき戦闘狂についてこれるかな・・・)

義礼

「|あれら《・・・》を配属させてくれたお陰で」

「鬼の被害が出る前に、対応が出来て良かった」

「煉獄副司令官も、やっと本領発揮したのだな・・・」

 

・・・・・

 

時間からして、|あれら《・・・》を各支部に、配属する前

 

昼間、高層ビルの最上階

鬼跋特務隊・本部

会議室

全国局長会議

 

議題は、羅導岳一派の掃討

あらゆる方面から集めた情報を元に

作戦を協議する

 

煉獄

「捜索隊から得た情報では」

「鬼哭院御前の最強の鬼の一人、天鬼弐傑・羅導岳の一派が」

「全国の主要裏社会組織を制圧しました」

 

局長1

「何ですって!!!」

「裏社会が、益々、混乱し危害を及ぼすでは無いですか」

 

煉獄

「そう、まだ表には出ていませんが、所謂、|ならず者《DQN》を中心に、多数の人たちが、行方不明になっています」

「行方不明者に対しては、警察の管轄のため、情報交換と応援以外は、干渉出来ないが」

 

「善良な鬼の連行に対しては、此方で対応しています」

「既に、多数の鬼を保護しています」

「あちらも、対抗して、巧妙に連行するが・・・」

 

目をキラッとさせ不敵な笑みを浮かべ

 

「我々、捜索隊の、綿密なる捜索能力で、それらの芽を潰しています」

自慢げに

「羅導岳一派め、我々の捜索能力を見くびるなってんだ」

 

賢子、微笑み

他の局長たち、そんな煉獄を見てドン引き

 

局長2

「羅導岳の奴、善良な鬼を連行したり、人を拐ったりと、何をするつもりなんだ」

 

局長3

「そりゃ~、勢力拡大をだろ」

「そうなると、人の日常生活に、表面だって危害が及ぶだろうな」

 

局長4

「既に、危害が出ている」

「人を拐っているのがそうだろう、多分食料として」

 

各局長、それぞれの意見を言い合う

 

煉獄、頃合いを見て

「捜索隊の知り得た情報では」

「善良な鬼を連行したり、ならず者を拐ったりするのは、勢力拡大もそうだか」

「主要な目的は、全国の鬼跋特務隊の所在地を襲撃する事だそうだ」

 

局長たち、驚愕

「何だって!!」

 

今給黎

「ある程度は、予測は出きますが、ここまではっきりと分かると、驚愕しますね」

「煉獄副司令官、まだ情報はお持ちでしょうが、どの様にそれらの情報を獲得してるでしょうか?」

 

煉獄副司令官、また目をキラッとし、口の先を吊り上げ微笑み

「それは・・・」

「お~い“要”、こちらに来てくれ!!」

大声で叫ぶと、暫くして

 

会議室のドアから

「トントン」

とノックが鳴り

「早く開けてくれ~~~」

 

ドアの近くに座っている局長の1人が、ドアを開けると

いきなり、黒い物体が飛んできて、煉獄が腕を上げると、黒い物体が留まった

 

それは、少し身体の大きな、カラスであった

それを見た、賢子及び、局長たち、一旦動きが留まる

 

|鎹鴉《かすがいからす》

「よ~~」

「鬼跋特務隊の皆さん、我は、第53代目“要”と言うものだ」

「いま、鎹鴉集団の棟梁をやっている」

「よろしくな~~~」

 

賢子及び、“新参組”の局長たちは、これまた驚愕

「カラスがしゃべった~~~」

”子孫組”の局長たち、にたり顔

 

突然、鎹鴉が

「我々を、カラスと言うな!!!」

「鎹鴉だ~~~」

叫び出した

 

局長たち、シュンとする

「・・・・・」

 

賢子、席から立ち

「ごめんなさいね、“要”さん」

「皆さん、余り見られないことだから、ビックリしてしまったの」

頭を下げる

 

鎹鴉“要”、胸をはり、鼻息荒く

「分かれば、よろしいです!!」

 

賢子、ちょっと苦笑い

「・・・・・」

 

間を置いてから

 

煉獄、鎹鴉について、説明する

「鎹鴉は、前身の鬼殺隊の情報伝達や、鬼の捜索・監視の役目をしていました」

「そして、鬼殺隊解散後も、その能力を、当時の政府に買われ、活躍の場を広め」

「戦前は、朝鮮半島、中国大陸、台湾、パラオなど占領地の現状視察や情報収集」

「欧州・米国などの敵国の探索や扇動などにも活躍しました」

「戦後は、主に国内向けに、政財界の権力争いのために活用され」

「日本のフェクサーである、鬼哭院御前と知花鬼刕華の正体を暴くことが出来たのも」

「影では、この鎹鴉の活躍があったからです」

 

局長たち、感心する

「ほう~~」

局長の1人

「だけど、今は最新の探索器具もあるのに」

「何故、カラスを使うという古典的な方法をとるのですか?」

 

鎹鴉、“カラス”と言った局長を睨む、その局長、済まなそうな顔をする

 

煉獄

「器機自体は、人間が使うが、敵にその器機を持ち込んだり、設置などはやはり、鎹鴉じゃないと、無理な処があります」

「それに、人の言葉も理解し、現状把握も出来る為、連携もしやすい」

「今の情報化社会、器機に頼りすぎると、いつ漏洩するかわかりません」

「鎹鴉による情報伝達を確立する方が、他方からのハッキングなどの情報を盗まれる心配がグッと減ります」

 

今給黎

「なるほど・・・」

「でも、鎹鴉に、情報伝達などのスキルを教え込むのに、多大な労力を要すると思いますが?」

 

煉獄

「鎹鴉たちは、我々人と変らないくらい、知能が高く」

「人と同じように、自身の矜持・誇りを持っています」

 

今給黎

「なるほど、さっきみたいに、鎹鴉にカラスと言われると、鎹鴉の矜持に傷が付くって事ですね」

 

煉獄

「その通りです」

「さっき、言っていた、情報伝達などのスキルの継承は、鎹鴉たち自身で行っています」

「だからこそ、我々、鬼殺隊の子孫たちと鎹鴉の集団とは対等な関係が築かれてるのですよ」

 

局長たち、鎹鴉については、その現状に呑み込めていないが、煉獄の解説に無理に納得する

 

賢子、再び

「“要”さん、私たち鬼跋特務隊のために、お力を貸していただき」

「本当にありがとうございます」

優しい笑みを浮かべ

「“要”さん、よろしくお願いいたします」

頭を下げる

 

鎹鴉“要”、賢子の笑顔にドキッとし

「惚れた~~~~」

煉獄の腕から落下し、気絶する

 

賢子、慌てて

「だ、大丈夫ですか?」

 

煉獄と、局長たち、唖然とする

 

暫くして、鎹鴉“要”も正気に戻り、テーブルの上で

「京寿郎、ちょっと良いか?」

 

煉獄

「何だい?“要”」

鎹鴉“要”

「我の優秀な部下たちを紹介させてくれ!!」

 

煉獄

「構わないが?」

鎹鴉“要”

「今さっき、ドアを開けてくれた局長さん」

「また、ドアを開けてくれないか?」

 

ドアを開けた局長、自身の顔に指をさし

「私ですか?」

鎹鴉“要”

「そうだよ~~」

 

その局長、カラスに催促される事に複雑な気持ちで、ドアを開ける

 

鎹鴉“要”、大声で

「チュン太郎一同、入ってこい」

 

次は、小さな物体が、3体飛んできて

鎹鴉“要”の前に、留まる

 

局長たち、その3体をみて、思考停止状態で、身動きが取れない

 

その3体とは、“すずめ”だったのである

「僕の名は、第65代目“ちゅん太郎”と申します」

「俺の名は、“ちゅん次郎”」

「私の名前は“ちゅん子”と言います」

可愛い頭を、下げる

 

賢子

「可愛い、|鎹雀《かすがいすずめ》?ですね」

「ちゅん太郎さん、ちゅん次郎さん、ちゅん子ちゃん」

「よろしくお願いしますね」

優しい笑顔で、挨拶をする

 

3羽のすずめ、恥ずかしがり

「よ、よろしくお願いします」

賢子とすずめたちの間は、ほんわかした雰囲気だが

 

局長たち、“この世とは思えない出来事”に、唖然としている

(すずめまで、喋れるのね・・・・)

 

 

このあと、局長たち、気を取り直し

鎹鴉と捜索部隊から得た、情報を基に、

「羅導岳一派・掃討」作戦を協議する事となった

 

 

つづく・・・・・