熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第66話

ここから、羅導岳編が始まります

 

第66話 前触れ

 

鬼跋特務隊・本部

指令長官室

 

執務机の席をつく、賢子

その両脇に、それぞれ

煉獄副司令官、鯖江皐月が立っている

 

執務机の前に、立っている、戦闘服を着ている、雄次

「この度、入隊しました」

「知花雄次っす」

「よろしくお願いしまっす」

敬礼する

 

椅子から立って、敬礼し

「知花雄次隊員」

「この度、無事、試験を経て」

「入隊でき、大変嬉しく思います」

「自身の力を存分に発揮して下さい」

「よろしくお願い致します」

 

お互いの敬礼を済ませると

再び席につく、賢子

 

煉獄副司令官

「知花隊員、これから鯖江隊員とともに、知花司令長官のチームとして配置する」

「色々とやることがあるが、その度に先輩の鯖江隊員に、教わってくれ」

 

雄次

「と言うことは」

「俺、皐月の後輩すか?」

賢子

鯖江隊員の方が先に入隊しましたからね」

 

雄次

「そう言うもんすか」

賢子

「そう言うものです」

 

皐月

「知花隊員、よろしくお願い致します」

敬礼をする

雄次

「皐月、よろしく頼むっす」

敬礼する

 

賢子

鯖江隊員でしょ」

雄次

「え~~~」

 

そのような、賢子と雄次のやり取りの中

 

煉獄副司令官

「私はこれから、”羅導岳一派の掃討”の構想を」

「練っていきますので、お先に失礼します」

 

賢子

「お疲れ様です」

「煉獄副司令官、よろしくお願い致します」

 

煉獄

「お任せください、では」

司令長官室から出ていく

 

 

皐月

「あたしは、普通に皐月でいいですよ」

「私は、雄次さんと呼びますね」

 

雄次

「その方が呼びやすいっす」

「ナイスっす、皐月~」

 

賢子

「ここでは、構わないけど」

「公共の場では、ちゃんとしてね」

 

雄次

「ガ~ン」

 

賢子、真剣な面持ちで

祇園磨修鬼さん殺害の犯人が分かったわ」

「ついで、佐伯さんの店を襲撃した犯人も分かったわ」

「やはり、雄次から渡された、ボイスレコーダーに入っていたわ」

 

雄次

「ほんとっすか?」

「さすがは、情報屋のおっちゃん」

「やっと報われるっすよ」

皐月

「やっと仇を取れるのね」

 

賢子

「その犯人たちは、今調査し、対策を取っている、羅導岳一派と関係するわ」

 

雄次、皐月

「えっ?」

雄次

「て、事は、羅導岳が犯人っすか?」

 

賢子

「命令したのは、羅導岳かもしれないが、実行者は、その部下達なの」

「磨修鬼さん、かなり卑怯な手で殺されたようね」

 

雄次

「磨修鬼、天地六傑鬼では、No.4の地鬼一傑だったすけど、あいつは、あの道鬼さんの次に強いっすよ」

「羅導岳では、普通に戦っても勝てない、だから、卑怯な手を使ったすね」

「ゆるさいっすよ、羅導岳!!!」

 

皐月

「あたしも、大事な人の仇を絶対に討ちたいです」

 

賢子

「今、煉獄副司令官が、羅導岳一派を討つ手立てを考えてくれてるわ」

「羅導岳を直接討つ相手は、雄次と皐月ちゃんに任せようと思うの」

「いいかな、雄次、皐月ちゃん」

 

雄次

「おう!!任せてっす、姉ちゃん」

皐月

「あたしもオッケーです、賢子先生」

 

賢子

「ありがとう、雄次、皐月ちゃん」

「後で、煉獄副司令官に、取り入れてくれるよう指示するわ」

 

雄次

「磨修鬼、必ずお前の仇を討つっすよ」

皐月

「安心して、磨修鬼さん」

「必ず討って、生きて帰るから」

 

賢子、思い詰めた表情で

(危険な任務を任せるのに、仇討ちを利用してるようで・・・)

(わたしも、もし、雄次や皐月ちゃんが殺されたら、必ず敵討ちするわ)

 

 

賢子

ボイスレコーダーに、磨修鬼さんから、雄次と皐月ちゃんに遺言が入ってたわ」

「聞いてあげると、磨修鬼さん喜ぶと思うわ」

 

雄次

「ほんとっすか、すぐにでも聞きたいっす」

皐月

「あたしも、是非聞かせて下さい」

 

 

・・・・・

 

 

陽壱の所属する、鬼跋特務隊支部

夜の繁華街

 

人気のない路地

 

DQN風の鬼

「お前も、鬼なら」

「鬼跋特務隊を殲滅するために、羅導岳一派に入れ、あの方の命令だ」

 

大人しい鬼

「そんなの聞いてないよ」

「俺には関係無いだろう」

「人を喰ってないし・・・」

 

DQN風の鬼

「なら、お前を喰って、俺の血と肉にしてやるわ」

大人しい鬼

「ひ、ひぃ~」

目を瞑ってしまう

 

大人しい鬼の頭を掴み、今から喰い殺そうとした時、DQN風の鬼の背後に人が現れ、一瞬で、DQN風の鬼の首が跳んで、地面に落下

 

なにも、食べられる様子も無いので、目を開けて見ると、頭の無いDQN風の鬼がいた

パニックになり

「う、うわ~」

DQN風の鬼を突飛ばし、壁伝いにヘタレ込んだ

 

転んだDQN風の鬼の横に、コマンドナイフを持った、黒い戦闘服にチョッキ、ゴーグルを着けた男が立っていた

「あんた、大丈夫か?」

 

大人しい鬼

「はい~」

「ありがとう・・・」

「・・・・」

「う、うわ~~」

「俺、人なんて食べてないよ」

素早い動きで逃げて行った

 

DQN風の鬼、肉体が崩壊し服だけが残った

 

ゴーグルを頭に上げると

 

陽壱

「あの人も、鬼だったんだな」

「捕まえて良かったのだろうか?」

 

「お~い、陽壱」

「陽壱先輩~」

武市、実那が、さっきの大人しい鬼を連れて、陽壱の元に駆けつけてきた

 

陽壱

「あれ、あの|鬼《ひと》捕まったんだ」

 

武市

「知ってたのか?」

陽壱

「この鬼、食べられそうになってたから」

「助けたんだけど」

 

大人しい鬼、膝を付きながら、手を合わせ

「私、代用食品出てから」

「人食べたこと無いし、それ以前は、死体しか食べた事ないし~」

「私を殺さないで~」

泣きじゃくる

 

実那

「この鬼さん、大丈夫じゃないですか?」

武市

「このまま、放っとく訳には・・」

 

大人しい鬼、泣きながら

「そっそんな~」

実那、しゃがみこみ

「鬼さん、別に殺したりしないですよ」

 

大人しい鬼

「そ、そうなの・・・」

実那

「そうですよ、何も悪いことしてないですね」

大人しい鬼、何度も縦に顔を振る

 

陽壱

「本部送りにすれば、良いと思いますが」

武市

「わしも、そう思うよ」

 

大人しい鬼

「あの2人、さっきから何の話ししてるのですか?」

実那

「貴方を、本部に送って保護してもらう相談ですよ」

 

大人しい鬼

「まさか・・・」

「そこで、死ぬ・・」

実那

「そんな訳無いです!!!」

大声で言ったあと

「今、知花司令長官が、人に戻す治療や薬を開発してるから、その間に本部の保養施設に保護してもらうです」

「人に戻す薬、治療が出来次第、施術後解放されるですよ」

 

大人しい鬼

「そうなんですか・・・殺されるかと思ったよ」

実那

「これも、知花賢子さんのおかげですよ」

「鬼跋特務隊のトップになってくれたお陰です」

 

大人しい鬼

「知花賢子って、あの知花賢子さま?」

実那

「?そうですよ」

大人しい鬼

「保護されたら、賢子さまに会えるのでしょうか?」

実那

「たぶん、会えると思うですよ」

 

大人しい鬼、眼が輝き、両手を握り

「あ~~~~~」

「愛おしい~~~~」

「賢子さま~~~~」

「その方の元に行けるなんて」

「なんて、運が良いのだろう」

悦にはいっている

 

そんな、大人しい鬼にドン引きしている

陽壱、武市、実那

 

陽壱、眉を潜め

「確かに、知花賢子って、本当に素晴らしい|女性《ひと》だけど」

「それほどなのか?」

 

大人しい鬼、陽壱に食いかかり

「何を言ってるんですか!!!」

「私たちの間では、もう女神の様な御方だぞ」

「見た目も美しい方だし、性格も申し訳ない」

「誰とでも、会ってくれて、悩みも聞いてくれる」

「あの人に会うのに、1年くらい掛かるくらいなのだぞ」

 

陽壱、苦笑い

「そ、そうか」

「分かったから、落ち着いてくれんか」

大人しい鬼

「あ、すまん」

落ち着く

 

武市

「本部へ連行するけど、良いかな?」

 

大人しい鬼

「賢子さまに会えるなら、是非ともよろしくお願い致します」

「どうせ、行くところ無いし、今さっきみたいに、恐ろしい鬼に喰われるくらいなら、保護される方が良いです」

 

「・・・・・」

 

「鬼跋特務隊の皆さん、この頃、私ら人を食べず、ひっそりと暮らしてる鬼が、最近、今さっきみたいな鬼に、強引に連れて行かれてるんですよ」

「言うことを聞かない場合は、喰い殺されるのです」

「私の仲間も何人かやられました・・・」

 

武市

「それは、本当なのか」

大人しい鬼

「はい」

 

武市

「あんたの様な鬼を連れていく奴の正体分かるかい?」

大人しい鬼

「たしか・・・・」

「羅導岳一派っと言ってました」

 

武市

「羅導岳一派だと!!!」

大人しい鬼

「もう、私らの間では、そいつらは、既に裏社会を支配してるって噂してますよ」

 

武市

「そんな、バカな・・・」

陽壱

「これは一大事ですね」

実那

「そんな・・・あんまりです」

 

 

つづく・・・・・