熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第65話

第65話 決別

 

ある航空路

 

ヘリコプターが舞い降りる

そこから、鬼刕華と雄次が降りてくる

 

ヘリが飛び立つ

 

航空路で対峙する、鬼刕華と雄次

 

 

雄次、体術の構えを取る

「母ちゃん、何で、姉ちゃんと喧嘩するっすか?」

鬼刕華

「喧嘩なんぞしてないぞ」

「それぞれの意見の違いだけだ」

瞬時に、鬼刕華の間合いに入り、正拳つきを入れる

鬼刕華、雄次の拳を受け止める

 

雄次

「母ちゃんと姉ちゃんなら、もっと話し合ったら、意見まとまるっすよ」

鬼刕華

「すまんが、それぞれ譲れない意見があるものだよ」

 

鬼刕華、手刀で、雄次の胸を突こうとするが、かわされる

雄次、鬼刕華から距離をとり、再び構える

 

鬼刕華

「お前だって、”私と賢子との和解”って言う、譲れない意見があって」

「私に会いに来たのだろ」

体術の構えをとり

「見事に私に勝って、お前の意見を通してみろ!!」

腕を振り、衝撃波を繰り出す

 

雄次、鬼刕華の衝撃波を避けながら、間合いに入ろうとするが

繰り出される、衝撃波に中々近付けなかった

「どうした、雄次」

「かわすだけでは、私を倒せんぞ」

 

雄次

「やってやるっすよ!!」

血鬼術「鉄」鉄板を複数出現させ、鬼刕華の衝撃波と相殺

その隙を突き、鬼刕華に近付き、溝を狙い正拳

鬼刕華、雄次の正拳が届く前に、手刀を振る

 

雄次、その手刀を避けながら、鬼刕華の頭を狙い、回転ハイキックを入れる

鬼刕華、瞬時にその足を掴み、投げ飛ばし

衝撃波を御見舞いする

 

雄次「鉄」鉄壁を出現、その衝撃波を相殺

 

地面に転がりながら、やがて立ち上がり、姿勢を整える

「やっぱり、母ちゃん、凄いっすよ」

 

鬼刕華

「・・・・・」

 

雄次

「次は、こっちから行くっすよ」

血鬼術「鉄」鉄針を多数出現、鬼刕華目掛け、突撃する

 

鬼刕華、多数の「鉄」鉄針を手刀で振り落とす

その間に、雄次、鬼刕華の間合いに入り、鬼刕華の顎を狙い、ストレートを入れる

鬼刕華、それをかわしながら、雄次の腹に掌低を入れ、ヒットし、雄次、飛ばされる

 

転びながら、着地、腹を押さえ

「なかなか、母ちゃんをヒットさえ出来ないっす」

「どうしたらいっすか」

 

鬼刕華、雄次に近付き

「雄次、それで終わりか」

「それでは、姉の賢子さえ守る事は出来んぞ」

 

雄次、鬼刕華を睨むが

「・・・・・」

 

鬼刕華

「賢子は、私に対し、どうするつもりかは、知らない」

「だが、私は、賢子を殺すつもりだ」

 

雄次

「えっ?」

 

鬼刕華

「当たり前だろ、賢子は、敵対する鬼跋特務隊のトップになったのだからな」

 

雄次

「そんな・・・」

「母ちゃん、自分が何を言ってるのかわかってるすか?」

「自分の子供を殺そうとしてるっすよ」

 

鬼刕華

「それがどうした」

「敵対した以上、仕方がない事だろ」

「別に親族の殺し合いなど、珍しいものでは無いしな」

 

雄次

「いくら、母ちゃんたちの敵である鬼跋特務隊のトップなったからって」

「殺したいほど、姉ちゃんが憎いっすか?」

 

鬼刕華、一瞬答えに窮した

「・・・・・」

”憎い”と言う、偽りの言葉を言えば、事は簡単にはすむが

 

それは、賢子・雄次への”愛情”を否定する事になり、これには、流石に耐える事は出来なかった

 

「お前たちの事を、自分の命より大事な存在だ、愛してるに決まってるだろ」

「さっきも言ったが、敵対した以上、賢子を殺さざるを得ないのだよ」

 

雄次

「えっ?」

「言ってる意味が分からないっす」

「姉ちゃんを愛してるなら、わざわざ殺す必要ないっすよ」

 

鬼刕華

「・・・・・」

「ケジメだよ」

「任侠の世界で生きていた、お前なら分かるだろ?」

 

雄次

「は?」

「余計に意味が分からないっすよ」

「それに、全然、母ちゃんらしくないっすよ」

 

鬼刕華、自分自身でも”語るに落ちている”事は知っていた

これ以上言い訳できず 

「もういい!!!」

 鬼刕華、雄次目掛け、瞬時に中蹴りを入れ、突き飛ばした

 

雄次

「よくもやってくれたっすね」

 

雄次も、瞬時に間合いに入り、鬼刕華の頬を殴る

「雄次!!!女の顔殴りおって~~」

「女性に対するデリカシーは無いのか~」

鬼刕華も、雄次の顔を殴る

「痛て~」

「母ちゃんに、デリカシーってあったすか?」

「全然知らなかったすよ」

雄次、鬼刕華の腹を蹴る

「ぐっ」

「私とて、一応、御淑やかな女性だ!!!」

「もっと気遣え!!!」

ハイキックを入れる、受け止める雄次

「何が、御淑やかな女性すか?」

「オッサンみたいな性格の癖に、何処に気を使うっすか」

「現に、パンツ見せてる時点で、おしとやかじゃないっすよ!!」

鬼刕華、恥ずかしがり

「余計なもん、見るでない!!!」

雄次に、アッパーをかける

「グハッ」

 

後は、両者殴り合い、蹴り合いの大喧嘩になってしまった

 

 

・・・・・

 

 

その空港の管制塔の屋上から、2人の様子を見ている者たちがいた

 

鬼哭院御前・日の御前と月の御前である

 

日の御前は、羽織袴姿のセンタ分けストレートのおかっぱセミロング

何時ものスタイルである

 

月の御前は、年相応(30代前半)のカジュアルな服装に、髪を横に下ろし

先端に少しパーマがかかっている

 

(原作の、お館様と無惨が一緒にいる感じ)

 

月の御前

「鬼刕華と雄次の親子喧嘩どんなものかと思ったが、余り面白くないな」

日の御前

「その為に、私に付いて来たのですか?」

 

月の御前

「それ以外、何も無いだろ」

「融合が必要な時以外は」

日の御前

「そうですか・・・」

「・・・・・」

「親兄弟、喧嘩するほど、仲が良いってよく聞きますね」

 

月の御前

「ふん、兄姉であっても、私より優れて無ければ、踏みにじられるのみだ」

「・・・・・」

「あんた以外はな・・・」

 

日の御前

「”唯我独尊”を字で書いた、月の御前が、私を一目置くとは、大変な光栄ですね」

 

月の御前

「兄上は、他の兄達、私より遥かに優れていたからだ」

「・・・・・」

「しかも、あんただけだった」

「私の死の恐怖を理解し、尚且つ」

「死の恐怖から解放してくれる薬を作れる医師を探してくれ」

「その薬を服用出来たのだからな」

 

日の御前

「そなたが、私にとっては、愛おしい唯一の弟ですからね」

「兄たちが、私を疎んじてたように」

「私は、そなたを疎んじたり、侮蔑するような、真似はしたくなかったのですよ」

 

月の御前

「そのお陰で兄上は、私には甘々だったからな」

日の御前

「それは、悪かったですね」

月の御前

「安心しろ、何とも思ってないから」

日の御前

「・・・・・」

 

・・・・・

 

 

航空路

周りは、アスファルトが、めり込み、剥がれ

コンクリートは、破壊されている

 

お互いが、服が破け

うつ伏せになりながら、倒れている、雄次

その目の前に、立ってお互いの手をパンパンと叩いている、鬼刕華

「大丈夫か?雄次」

雄次、やがて上体を上げ、胡座をかき

頭を垂れながら

「母ちゃん、本当に姉ちゃん殺す気っすか?」

 

鬼刕華

「だったらお前が、賢子を守ってやれよ」

雄次

「俺、母ちゃんに勝てなかったすよ・・・」

 

鬼刕華、ふっと笑みを浮かべ

「いや、雄次の勝ちだ・・・・」

「賢子とは、当分仲良くは出来ないがな」

雄次、頭を上げ

「はい?」

 

へたり込んでる雄次の前で、片膝を地に着き、雄次の肩を軽く叩き

「安心しろ、私は賢子・雄次を殺す事はない」

「お前達は、愛してやまない、私の命より大事な|存在《子供たち》だからな」

 

真剣な面持ちになり

「だが、私以外の者は、そうではない」

「必ず、お前達を殺しに来るだろう」

 

鬼刕華、再び立ち上がり、腕の中に隠してあった、スマホを取り、何処かに連絡していた

 

連絡を終わり、再びスマホを腕の中に隠すと

「ヘリを呼んである」

「それでお前は、先に帰って、次なる行動でもやっとけ」

 

雄次

「母ちゃんは?」

鬼刕華

「ここで、ちょっとした仕事が出来た」

 

雄次、立ち上がり

「分かったっす、先に帰るっすよ」

鬼刕華、雄次に背を向け

「雄次、賢子の事をよろしく頼むぞ」

 

雄次

「うん、任せてっすよ」

 

鬼刕華、瞬時にその場を去る

見守る、雄次

 

・・・・・

 

管制塔の屋上

 

月の御前

「やはり、面白くなかったな」

「鬼刕華が、雄次を殺すところ、見たかったがな」

日の御前

「流石に、鬼刕華殿が、自分の子供たちを殺す事は無いでしょう」

月の御前

「前言った事は嘘だったのか?」

日の御前

「月の御前、本気で信じていたのですか?」

月の御前

「信じてる訳無いだろう」

「知花母子だけは、私の意のままにならんし、気に食わん」

 

2人の後ろから

「日の御前様、月の御前様」

「いつ頃から、いらしたのですか?」

 

日の御前、月の御前

「!!!!!」

同時に後ろを振り向く

 

鬼刕華

「2人お揃いとは、珍しいですね」

 

日の御前

「久々に、違う場所で月夜を観ようとしたら」

「丁度、鬼刕華殿と雄次君の母子がいましてね」

 

鬼刕華、微笑し

「そうですか」

頭を下げ

「綺麗な月夜に似つかぬ」

「母子喧嘩と言う、見苦しい処を見せてしまい申し訳ありません」

 

月の御前

「白々しいな、鬼刕華」

「まぁ、いい」

「私の鬼どもで、殺すだけだ」

 

鬼刕華、頭を上げ、笑みを浮かべ

「お好きなようになさって下さい」

「・・・・・」

「丁度、御前様方々に、朗報を報告するところでした」

 

日の御前

「と、言いますと?」

月の御前

「まさか!!!」

 

鬼刕華、人差し指を立て、唇に触れ

「壁に耳あり、障子に目ありです」

「道鬼殿に、然るべき場所に連れてもらいましょう」

 

3人のいる管制塔の周りに、カラスが数羽が止まっていた

 

つづく・・・・・

 

こんな話も、入れたがこの、ストーリー合わず、没にした

 

・・・・・

 

月の御前、嫌そうな面持ちで

「兄上、よく|あんな奴《知花鬼刕華》とデート出来たな」

「私なら、絶対にしないわ」

日の御前、苦笑い

「本当なら、賢子さんとデートしたかったですね」

「私のタイプですし・・・」

ジト目で、月の御前をみて

「今は、敵側だから、仕方がないですね~~~」

 

月の御前

「何か言いたそうだな・・・」

日の御前

「いえ、何もありませんよ」

月の御前

「・・・・・」

 

日の御前

「処で、月の御前」

「そなたの、好きな女性のタイプはどうですか?」

月の御前、不敵な笑みを浮かべ

「そうだな・・・・」

「私に反抗心を持ち、恨みを募るが、復讐さえ出来ず」

「ただ、私の命令を素直に聞く女がタイプだな」

 

日の御前、唖然

(それ、タイプでなく、危険な性癖だから・・・・・)

呆れながら

「聞かなかったことにしますよ・・・・」

月の御前

「は?」

「あんたから聞いて、それはないだろ!!」

 

・・・・・・