熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第48話

第48話 復帰

 

美郷媧歌妃を討伐してから、少したち、陽壱たちの街は落ち着き

普段の生活が戻った そんな中、実那が無事に1ヶ月の謹慎が解かれ

陽壱たちのチームに戻る事になり、あかねは、大阪に戻る事になった

 

地下訓練場

隊員たちが集まってる中で

実那、申し訳なさそうに

「大変な時に、謹慎になってしまい、本当にごめんなさいです」

頭を深く下げ、謝っていた

 

隊員たちは、口々に

「友達が鬼だったから、仕方がないよ」

「大変だったけど、うまいこと解決出来たからいいよ」

「ゆっくりと休めたか」 等

同情や気遣いをしてくれたりして

実那、改めて

「ありがとうございます」

頭を下げていた

 

その様子を見ていた、あかね

「へ~この子が、碓氷実那って娘なんや」

「意外と”ちんちくりん”なんや~」

横で聞いていた陽壱

「おい、そんな言い方ないだろ」

あかね、素顔で

「あたいは、正直に感想を述べたまでやん」

陽壱、顔を歪ませ

「はぁ?」

陽壱、あかねの会話を聞いてた、武市

「お前たち、何をしてるんだ」

二人を叱責していた

 

一通りの実那の復帰の報告集会が終わり、隊員たちは業務に着く

実那は、陽壱たちのいる処に駆けつけ

「武市副長、陽壱先輩、ごめんなさいです」

改めて、頭を下げ謝った

陽壱、にっこりと笑い

「いいってことよ」

「それより、皐月って娘は」

「元気にやってるか?」

実那

「うん、めちゃ元気になったですよ~」

陽壱

「そりゃ良かったじゃないか」

 

積もる話もあるだろうが、その前に

 

武市

「実那の代わりに、この人、道明寺あかねさんが」

「わしらのチームで活躍してくれたよ」

 

実那に、あかねを紹介する

実那

「道明寺さん、あたしの代わりに武市チームを支えて頂きありがとうです」

と丁寧にお礼を述べた

あかね、少し照れながら

「別に構わんで、明日には大阪に戻るし」

 

実那、ジト目しながら微笑し

「あかねさん、胸が大きいから」

「さぞかし、武市副長と陽壱先輩の連携とるの大変でしたでしょ」

武市、陽壱、驚愕

「えっ?」

あかね、額に青筋たてて怒りを抑えて

「はぁ~?」

「あたい、あんたに何かしたんか?」

実那、とぼけて

「あたしは、ただ正直に感想を言っただけですよ?」

あかね、怒ったまま笑顔で

「おい?」

「いくら何でも、言っていいこと悪いことあるやろ!!」

実那

「だって~、あかねさん」

「あたしのことよ、”ちんちくりん”って言ったですよ」

陽壱

「あ~~」

武市

「あらま・・・」

 

そう、あかねの暴言を実那は聞いていたのである

あかね

「ぐっ!!」

何も言えなかった

 

さらに 実那、嫌みらしく

「それだけ、大きかったら」

「身体を素早く動くの苦労してそうですね~」

あかね、負けずに

「別にそんなことないで~」

「あんたみたいな、”ちょうど良い”胸があっても」

「素早い動き出来るとは限らんやん~」

実那、にこっとしながら

「うん、自分の胸には満足してるから良いですよ~」

「スピードなら、陽壱先輩より速いと思います」

あかね、歯軋りし

(ぐぐぐっ、こいつ~)

 

実那とあかねのやり取りを見ている、陽壱と武市はオドオドしている

陽壱、小声で

「実那って、あんな性格してましたっけ・・・」

武市も小声で

「相手の挑発を躱す技術は代わらないだろう・・・」

 

実那、何かを思い出したかの様に

「あたしって、1ヶ月間謹慎してたから、身体が鈍ってるです」

流し目で、あかねを見て

「あかねさん、あたしと訓練のお付き合い良いですか~?」

あかね、渡りに船と、ニヤリとし

「あんた、碓氷実那って名前やったね」

「いいで~、ちょうど実那を、しばきたかったんや」

実那、にったっと

「いいよ~、あたしもあかねさんをとっちめたかったです」

ふたりとも、痛い処を付かれて、既に切れていた

(実那は、身長の事、あかねは、胸の事・・・・・)

 

ふたり、判定用の首輪を着け、ヘッドギアを身に付け

実戦用のリング

(周りにロープはついていない、リングの厚さも100mmと低い)に立つ

周りの隊員たち、騒ぎ出す

「碓氷実那と道明寺あかねが対戦するみたいだぜ・・・」

 

横目で見ている、陽壱と武市

陽壱

「あれ、止めなくて良いんですか?」

武市

「ふたりが訓練するからって言ってるから、良いんじゃない」

陽壱

「まぁ~、それもそうですね」

陽壱と武市、あきれながら 実那とあかねの対戦の様子を見守る事にした

 

リングに上がった、それぞれの練習用の武器

(ハンマーの叩く部分は柔らかいエアバッグのゴム、柄の部分は討伐用と同じ重さ、拳銃は、ゴムの弾丸)を持ち

臨戦態勢をとる二人

あかね

「実那、今やめるなら、許したるで」

実那

「何言ってるですか~」

「あかねさんこそ、今やめたらどうですか?」

あかね

「そりゃ、お断りやな~」

実那

「あたしもです~」

二人を同時に

実那「陽壱先輩」、あかね「陽壱」

実那・あかね「早く、始めの合図」

実那「とってです」あかね「とってや」

陽壱、自分で指を指し

「えっ、俺が?」

さらに大声で

実那「早くです」あかね「早くしいや」

陽壱、驚く

「わっ!!」

頭を掻きながら

「わかったよ」

右手をあげ

「尋常に・・」

振り下げながら

「始め!!!」

 

合図を上げたと同時に 実那、拳銃から、オーロラの閃光・螺旋状の模擬弾を射ち

あかねも素早く雷の閃光を纏った巨大ハンマーで、実那の弾を弾いた

実那も空かさず、あかねの隙を見極め、オーロラの弾を射つが

あかね雷の閃光の巨大ハンマーをまるで玩具を扱う様に振り回して弾を破壊

実那、びっくりし

「あんな重そうなハンマーを軽々と振るなんて、聞いてないです~」

あかね、にたっと笑い

「隙あり」

実那に向かい、上からハンマーを振り上げた

実那、ギリギリに横に避け あかねの間合いから離れた

「ふぅ~」

「危ないです~」

あかね、すぐに実那の間合に入り

「おりゃ~」

実那の胴体を狙い、横に振る

実那、素早くバク転する形でハンマーを避けながら、あかね目指し弾を射つ

あかね、ジャンプをして弾を躱し

次は空中に浮きながら、ハンマーを実那めがけ振り上げる

実那、着地後直ぐに後ろに跳びはね、ハンマーを避ける

まだ、空中にいるあかね目指し弾を射つ

あかね、ハンマーの柄を軸にして、身体を回し避けながら、実那に蹴りを入れる

実那、ギリギリに躱し、近くに寄った、あかねの首を狙い弾を射ちにかかる

同時にあかねも実那の首を狙い下からハンマーを振り上げる

 

そして、実那は、あかねの首に弾を当て、同時に実那の首にハンマーが当たった

お互い衝撃で、二人離れる様に吹き飛ぶ 両方にブザーがなり、引き分けとなった

 

陽壱、

「勝負あり」

「実那、あかね同時討ちにより、引き分け」

隊員たち、二人の激しい戦闘に、声を上げれないほど

固唾を飲んでいたが、陽壱の終了の合図で、喚声が上がった

「実那もあかねも凄いじゃないか~」

「いい勝負だったぜ」

「よくやったよ」

リングの上で、二人仰向けになりながら

実那

「痛ったい、エアバックのゴムのハンマーで良かったですよ」

あかね

「痛て~なぁ」

「モノホンの弾なら死んでたで~」

上体をあげ、実那とあかねの目が合う お互いに、笑いながら

あかね

「実那、なかなかやるやん」

「素早さも、あたしのチームメイト・忍びみたいな奴と同じ位速いで」 

実那

「あかねさんも、あんな重たいハンマーを軽々と振り回すなんて、凄すぎです」

やがて、起き上がり 二人、握手をし、お互いの実力を認め合う

 

陽壱、2人にペットボトルを持って来て、渡ながら

「実那もあかねも凄いじゃないか」

「あんな、白熱した試合、滅多に観れないぜ」

誉め倒す

 

実那、あかね、ジト目で薄ら笑いしながら

あかね

「陽壱、あたいたちの何処が凄かったんや?」

実那

「陽壱先輩、具体的に何処が良かったですか?」

陽壱、2人に詰め寄られ、たじたじする

「とっとにかく、実那の拳銃捌きと、あかねのハンマー捌きが良かったよ」

2人、さらに陽壱を追い詰める

実那

「具体的に言ってです!!」

あかね

「具体的に言ってや!!」

陽壱、困りはて

「武市副長、助けてくださいよ」

武市、片手で手を合わせ

「すまん、これは」

「ワシは、なんも出来んわ」

陽壱、涙目

「そんな~」

武市、一息いれ

(陽壱、モテモテじゃないか)

(めでたいもんだね~)

微笑ましく見ていた

 

つづく・・・・・