熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第46話

第46話 後悔・・・・

 

既に、国民的歌手になっていた響歌と、同じく俳優になっていた頼孝

 テレビの前で、響歌と頼孝の婚約発表に 世間は大いに祝福の声援が贈られていた

 2人はまさに、幸せの絶頂期であった

だが、その幸せな時が一瞬で壊れる事件が起こった

 

街中で

熱狂的な、頼孝ファンの女性が、響歌にサインを求めたふりをし

ナイフで顔に深い傷を負わせる事件が起こった

ファンの嫉妬による犯行であった

 

病院で、頭に包帯が巻かれて、ベッドに横たわり、呆けている響歌

そこへ、頼孝が寄り添い

「響歌、ごめんよ!!」

「俺のファンがお前を傷付けるとは」

響歌、ショックの余り何も反応も出来なかった

 

やがて退院し、2人の結婚後に住む

当時セレブしか住めないとされた高級マンションに

引きこもるようになる

 

結婚が延期となり、世間では、婚約破棄になるかも等、噂になっていた

国民的俳優となっている頼孝とのすれ違い起こる

「お願い、あたしと一緒にいてよ」

「なるべく、一緒にいるよう時間を調整するよ」

 

響歌の身の回り世話は、家政婦を雇い対応

頼孝は忙しいなか、響歌の為に時間を作り

そして響歌の顔の傷を完全に治せる医師を探していた

 

響歌は

「顔の傷のせいで、あたしに興味を失ったのかな・・・」

余り構ってくれない事に不満を持ち

 

テレビを見て

「顔の傷さえなければ、あたしも頼孝のように活躍出来たのに」

活躍する頼孝に嫉妬を感じるようになる

 

鏡で、自分の顔を見て

「あたし、こんなに老けてたかしら・・・」

自分が老けこんでる事に恐怖感を抱いた

 

そこに付け入る者が現れていたのである、響歌の世話をしている家政婦だった

響歌に

「鬼になれば、顔の傷も若さも保てますよ」

と提案した

 

鬼とか言う、信じられない事を言う家政婦に

響歌は、気を使っていると思い

「本当に、そうなら嬉しいけど、頼孝は、あたしの顔の傷を治してくれる医師を探してるから、大丈夫よ」

と断った

「私自身が、実は鬼です」

と家政婦は告白

自分の顔に傷をつけると、たちまちのうちに傷が無くなり、響歌を驚かせた

それでも、手品の類いとかにしか見えなく、励ましていると思い

「あたしに、手品をしてまで、そのような夢を与えてくれ、本当にありがとうね」

と感謝した

「いっいえ・・・」

自分が本当に鬼で、傷も本当に治ったのに、手品の類いとか思われ、愕然した

 

それがきっかけで、響歌は気を許し、その家政婦の鬼に色々な愚痴などを聞いて貰っていた

響歌

「何か変な取材があってね、断るの大変だったのよ」

家政婦の鬼

「響歌さまのお気持ちをわからず、無粋な取材ですね」

 

また、ある時は

響歌

「この頃、頼孝が構ってくれないの」

家政婦の鬼

「確かに、端からみても思います」

「でも、響歌さまの為に、頑張ってますから、一緒にお待ちしましょう」

 

ある日、リビングにて、頼孝と響歌、ソファーに座って

頼孝

「響歌、気分はどうだい?」

響歌

「大分、落ち着いたみたい」

「家政婦さんのお陰かな」

頼孝

「そうか、それは良かったよ」

「その家政婦に御礼をしなきゃな」

響歌

「そうだね~」

「それより、頼孝」

「顔が疲れ切ってるように見えるけど」

「大丈夫なの?」

頼孝

「心配してくれてありがとう」

「でも、大丈夫だよ」

 

響歌

「よかった~でも無理しては駄目だよ」

頼孝

「うん、無理しないよう調整するよ」 

 

頼孝、家政婦の鬼に声を掛け

「いつも、響歌を励ましてくれて、ありがとう」

「これからも頼むよ」

家政婦の鬼

「頼孝さま、お任せください」

 頼孝も響歌から評判を聞いて、その家政婦の鬼を頼っていた

 家政婦の鬼を通じて、響歌と頼孝との距離も近づいていったが

 

頼孝は、忙しい俳優業と顔の傷を治せる医者を探している内に

過労でたおれてしまう

病院で、昏睡状態の頼孝を見た響歌は

「頼孝、無理しないでって言ったのに・・・」

啜り泣く

家政婦の鬼は

「このまま、頼孝さまを放置しておくと、仕舞いには亡くなりますよ」

「貴女が、鬼になれば、顔の傷が治り、永遠に若さを保てる」

「頼孝さまも喜ぶと思いますよ」

 

頼孝の無茶ぶりへの心配と、自身の不遇に、心身とも疲れ切って正常な判断も出来ない響歌を諭し、鬼になることを決意させる

その後、家政婦の鬼は、蘆屋道鬼を通し、御前を紹介され、響歌は鬼となってしまった

 

夜の病室

 

頼孝が昏睡状態から目が覚めた時には、響歌の顔の傷が消えていた

頼孝、びっくりした表情で

「響歌、顔の傷が消えてるじゃないか・・・」

「一体、どうしたのだ?」

響歌

「頼孝、やっと目覚めたのね・・良かったわ」

「もう、顔の傷を治してくれる医師を探さなくても大丈夫だよ」

「あたし、”鬼”になったおかげで、顔の傷無くなり、若さも保てるの」

「でも、夜しか活躍出来ないけど、それでも歌手に踊り出すことも出来るし」

「頼孝の負担は減らせるよ、一緒に歌手に俳優に頑張ろうね」

頼孝、愕然としながらも笑顔で

「響歌の顔の傷が治って、本当によかったなあ」

「響歌が奇麗になって嬉しいよ」

「落ち着いたら、結婚しよう」

 響歌

「頼隆が喜んでくれて嬉しいよ」

「うん、やっと結婚できるね」

頼孝、ぐっと響歌を抱きしめた

 

*響歌は、嬉しさの余り、頼孝の鬼に関する疑問を投げかけていない事に

違和感を感じていなかった

 

頼孝、笑顔を見せていたが、倒れて昏睡してしまった事を悔やんでいた

(やっと・・・・顔の傷を治してくれる医師を見つけたのに)

(鬼については、付き合いのある政財界の人たちから聞いていたが)

(まさか、自分の目の前で、そんな事が起こるとは・・・)

 

その後、響歌は、鬼が”人肉”を欲することを知らなかったために、後悔をした

(家政婦の鬼は、夜しか活動出来ないと説明したが、人肉を欲する事は、言わなかった

、その後、行方をくらます)

それを防ぐアドバイスを、頼孝の知っている政財界の人を通じ、知花賢子に求め

人肉を食べる欲求を抑える「柘榴(ざくろ)」と大量の生肉で対応するが

(その数年後に、抑制薬が出来る)

響歌は、頼孝の迷惑になると判断し、袂を分かれた

 

回想終了

 

夜の砂浜

 

しゃがみ込み、涙を流す響歌=媧歌妃

「よっ頼孝・・・・」

 

警戒をしながらも、媧歌妃の様子をみている鬼跋特務隊・隊員たち

陽壱

「何があったのだろう・・・」

 

 

つづく・・・・・