熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第43話

第43話 鬼に選択権

 

急いで、媧歌妃のいる現場に向かう陽壱たち

陽壱

「間に合うと良いが・・・」

 

河川敷のグランド

 

メイド姉妹の血鬼術・複数の「盾」「矛」を出現し連携で、隊員たちを翻弄

メイド姉妹

「えい!!」

「通さないわよ!!!」

隊員たち、通信機能を使い

『メイドの鬼2人を手分けして、1人ずつ討伐しよう』

『了解』

メイド姉妹をそれぞれに、3人の隊員が付き、残りの4人は、媧歌妃を追いかける

メイド姉妹

「媧歌妃様の元には行かせないわ」

隊員

「邪魔させるか!!!」

媧歌妃の元にむかう隊員たちに、血鬼術を掛けようとするが

それぞれの隊員に邪魔され、4人の隊員を阻む事が出来なかった

 

・・・・・

 

砂浜に着いた、媧歌妃

周りに血を注ぎ 歌を歌い始めた すると、砂が色々な形を彩り

かつて歌手時代に観客を動員して、歌を披露した豪華な舞台が出来上がった

「舞台は整ったわ」

「さあ~いらっしゃい、観客(鬼跋特務隊)の皆様」

「血のまみれた、残酷な狂喜と歓喜の演奏を奏でましょう」

 

・・・・・

 

メイドの姉妹と隊員達の攻防が続き、だんだんとメイド姉妹が不利になっていく

やがて、血鬼術が破られていき

隊員たちは、武器に装備しているブースト機能を使い、メイド姉妹の両腕を切断

それにより攻撃を辞め、メイド姉妹、しゃがみこむ

副長1

「これ以上の抵抗はやめろ」

「降伏すれば、鬼哭院御前の呪縛を解くワクチンを射ち」

「のち本部に保護し、人になる薬を投与されれば、人として生きる事が出きるぞ」

メイド姉妹、その言葉に驚きはしたが

「多くの人を殺し、お兄さんも亡くなったのに、今さら人になんて戻れない」

「媧歌妃様を置いて、人に戻りたいと思わないわ」

両腕が戻ったと同時に、血鬼術をかける寸前に

副長の2人が、メイド姉妹の首を斬る

「媧歌妃様、お兄さん」

「ごめんなさい、最後まで守れなかったよ」

メイド姉妹の顔が寂しげにそして安心したような表情で、肉体が崩壊した

 

副長1

「鬼に選択権を与えるような討伐だと、此方が悪人のようで」

「なにか心が晴れないな・・・」

副長2

「別に、そんな事しなくても良いだろう」

副長1

「確かに、選択を与えずに討伐するか否かは副長の裁量に任されているが」

「鬼も元は人だしな・・・」

副長2

「俺なら、鬼に選択権与えずに討伐するよ」

「こっちは命懸けで討伐してるのによ」

「なんで人では無いものに選択肢を与えるんだってね」

副長1

「それもそうだな」

「・・・・・」

「急いで、媧歌妃の討伐に行くぞ!!」

隊員たち

「おーー」

オーガチェイスを元に、媧歌妃を追う

 

・・・・・

 

夜の砂浜 砂の舞台の中心に媧歌妃が、歌を唄いながら、砂を自由に形を変え、先に着いた、隊員たちとの攻防が続いていた、隊員たちはそれぞれの呼吸の型(武器に閃光を纏い)で戦い、媧歌妃は歌いながら、台詞を奏でる

隊員

「くそ、砂が邪魔をして全然近づきやしない」

「歌で人を操るだけではなかったのか・・・」

砂が武器になったり、凶悪な幻獣の型になったりして、襲い掛かり

隊員4人は翻弄される

媧歌妃、笑みを浮かべ

「鬼郎、鬼美子、鬼美恵の分まで」

「観客(鬼跋特務隊)の皆様、もっとあたしに歓声をあげておくれ」

 複数の蜘蛛の足をした砂の造形を作り出し、隊員4人に向けて突き出した

それぞれの隊員はそれを躱し、その足で媧歌妃目指し、斬りつけにかかる

そこを、大きな爪をむき出しにした手首の砂の造形が隊員4人を引っ掛けた

隊員4人

「ぐわっ」

装備が強化されたため、致命傷にならずにすんだが、立つのがやっとだった

媧歌妃、少し驚き

「まだ、歓声をあげてくれるのね・・・」

「普通なら卒倒(致命傷)したはずなのにね」

隊員たち

「ここまで装備が強化されて無かったら、今頃死んでいたな・・・」

「だが、ダメージは大きい」

「さすがは、天地六傑鬼と言う最強の鬼の一角だけあって」

「そう簡単には、討ち取らせてくれないな」

媧歌妃、不適な笑みを浮かべ

「どうやら、立ち上がるのがやっとね」

「そこまで歓声をあげてくれて、ありがとう、終演としましょう」

隊員4人に向け、巨大な砂の針を複数出現、突き立てた

その時、メイド姉妹を討伐した隊員6人が駆けつけ、砂の針を破壊した

媧歌妃、一旦歌をやめる

「まだ、いたのね・・」

後から来た隊員

「間に合って良かった」

「後は俺たちに任せて、撤退してくれ」

「了解した、任せたぞ」

先に対戦していた隊員4人は、一時撤退した

隊員6人、臨戦態勢をとる

「美郷媧歌妃、覚悟をしろ!!」

媧歌妃、笑みを浮かべ

「誰がきても一緒よ」

「演奏の続きをしましょう」

歌を唄い始め、砂の多方面の攻撃を行い、隊員たちは躱したり、受けたりをしながら、媧歌妃に攻撃を仕掛け、それを媧歌妃が、砂の壁で受けたりなど攻防が続いた

そして、媧歌妃は舞台から動く必要さえなかった

隊員

「うわ!!」

「何なんだ、これは」

媧歌妃

「良いわね~あなたたち」

「もっともっと歓声をちょうだい」

「最後は残虐で悲痛なエンディングで締め括りましょう」

凶悪な獣と残酷な拷問器具を模した砂の造形が、隊員たちを襲う

隊員たち

「畜生、躱せた思ったら、次の攻撃」

「隙がなかなか出来ない」

「俺ら6人いても、媧歌妃の元に届かないとは」

媧歌妃が隊員たちが、それらに翻弄される様を見て

「猛獣に襲われ、逃げ惑う様を観ていて楽しいものだが・・・」

「猛獣に立ち向かう者を観るのはあまり楽しくないわね」

 媧歌妃、止めを刺そうとした時

「うりゃ~」

あかねが、砂の拷問器具を、雷の閃光を纏った巨大ハンマーで破壊し

隊員たちを助太刀

「させるか~」

媧歌妃、その声の方向に向くと、太陽の燃え盛る閃光を纏うナイフが

喉元に突きつけられてきた、だがそれを砂の壁で寸で躱したが

「とりゃ~」

次は反対側から、武市の彗星の如くの”赫刀”パンチを繰り出す

媧歌妃、パンチの横へ躱すが、だが喉元を掠めてしまい、抉られる傷を負う

「こんなもの、すくに治る」

だが、なかなか治らず、細胞の再生と溶解の繰り返しとなる

媧歌妃、焦り

「なぜ、治らない??」

同時に、媧歌妃の砂の舞台や、凶悪な獣と残酷な拷問器具を模した砂の造形

が崩れ、元の砂に戻る

 

隊員たち、すこし唖然としたが

「武市副長、よくやった!!」

隊員たち、それぞれの武器に閃光を纏い、媧歌妃に攻撃を仕掛ける

陽壱、慌てて

「ちょっと待ってくれ」

引き留めようとしたが、止まらず、媧歌妃に止めを刺そうとしたところ

媧歌妃の胸の谷間から、縦についた唇が現れ

「キーーーーーン」

金属音のような巨大な音響を出し

陽壱たちを含む、隊員たちが後方に吹き飛ばされた

 

陽壱

「くっなんてキツイ音響なんだ、ゴーグルが無かったら、耳が潰れてたぜ」

 

隊員たちが、媧歌妃の方をみると、胸の谷間に大きな口が開いた状態の姿をしていた

媧歌妃、怒りを表し

「よくも、あたしの醜い姿を晒してくれたわね!!」

 

 

つづく・・・・・