熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

オーガ・バスターズ 第35話

第35話  装備の強化

 

住民同士の殺戮事件がピタリと止まったが

それでも、油断せず 町のパトロールを続ける鬼跋特務隊

陽壱

「急に事件が起きなくなると、何か不気味ですね」 

「無い方がいいのだけど」

武市

「これぞ、嵐の前の静けさだな」

あかね、退屈そうに

「あ~あ、さっさと鬼出てけ~へんかな?」

「ぼこぼこにしばき捲ってやるのにな」

陽壱、ウンザリしながら

「前から、ずっとそんなこと言ってるな~」

「よほど鬼に恨みあるんだな」

あかね、平坦な表情で

「別に・・」

「人をしばくより、鬼しばいた方が良いやん」

「鬼殺しても、罪にならへんし」

陽壱、呆れながら

「は~」

「いくら何でも、それは酷いじゃないのか?」

「鬼の中にも良い奴がいるだろう」

「お前、鬼を殴りたい為に鬼跋特務隊に入ったのか?」

あかね、少し考え込み、上目遣いで

「・・・」

「そやけど、悪い?」

陽壱、あかねの理由とその上目遣いに怒り

「何だと~」

「こんな、ふざけた理由で入ったのか!!」

あかねも、陽壱の鬼の性善説が気に入らず

「あんたみたいな」

「お花畑野郎は大嫌いやわ!!」

今にも、喧嘩しそうな2人

武市

「陽壱、あかね!!!」

「やめんか~」

「非常事態の時に何をやってるんだ!!」

いつもは温厚な武市が怒鳴り

流石の陽壱も、無言で静まった

「・・・・・」

あかねは、まだ

「なんや、やらへんのか?」

武市、あかねを睨みつけ、怒気を強め

「もう、やめないか?」

「鬼の有利な事をするな!!」

あかね、拗ねながら

「わかったよ、やめたるわ」

「・・・ったく」 矛をおさめた

武市

「とにかく、油断は禁物だから、捜索を続けよう」

陽壱、あかね

「了解・・・」

武市 「・・・・・」

 

武市は、あかねの入隊の本当の理由を、あかねとチームを組んでいる

大阪支部・副長の天満秋菜(てんま・あきな)から、聞かれて、同情してる為、

これ以上言えなかった

 

・・・・・

 

媧歌妃の西洋屋敷

 

居間のソファーに寝転がり、愛していた男(俳優)を失ってからずっと

生前の俳優のビデオを見ながら、悲しみにくれる 媧歌妃

執事の鬼

「媧歌妃様」

「竹宮様から、早く任務をこなせとの催促が来ています」

「如何致しましょ?」

媧歌妃、どうしてもやる気がでず

「・・・・適当にあしらってよ」

執事の鬼

「ですが、竹宮様の命令は御前様の・・・」

媧歌妃、カチンとし 執事の鬼の顔に、爪を引っ掻け

「ぐわっ」

そして、執事の鬼を足払いして転ばせて

(私がこんなに悲しんでるのに、分からないか) とばかりに

「調子に乗ってんじゃね~ぞ」

「竹宮の奴、やりたきゃ」

「てめえがしろや~」

執事の鬼を足蹴にし、八つ当りをする

 

・・・・・

 

地下訓練場

 

陽壱の所属する鬼跋特務隊支部

最新鋭の オーガ・バスターズ・ゴーグル 

オーガ・チェイス

新たに進化した新素材の武器が調達してきた

新しい装置に、みんな手に取りながら、ワイワイ、ガヤガヤしている

新たな武器に対しては、叫喚していた

陽壱

「やっぱり、刃の部分、真っ黒になってるよ」

武市

「わしは、星の様にキラキラしてるな」

「まるで、日輪刀握った時と一緒だな」

陽壱

「みたいですね~」

(真っ黒だとやはり・・・)

黄色く光った大ハンマーを持ちながら

陽壱のコマンドナイフを見ていた、あかね

「陽壱のナイフの色、真っ黒・・・」

からかうように

「・・・きしょっ」

陽壱、うっとしいながら

「ほっとけや」

武市、慌てて

「まぁまぁ・・・」

 

それらの機器の説明をする 今給黎局長

「オーガ・バスターズ・ゴーグルについては、美郷媧歌妃の血鬼術「声」の周波数をカットして、廻りの音、通信が使える様になっています」

「オーガ・チェイスは、今まではバイブレーションだけで居場所を捜索していたが」 「ゴーグルと連動してGPSで、より居場所が確定的に捜索出来るようになりました、ただ欠点は感応範囲が狭くなった事です」

「その為に、遠くからは、バイブレーション、近くになるとGPSにと二重の探索機能に変更しました」

 

隊員たちが、口々に

「政府の後押しがあるとはいえ、ほぼ民間で運営してるのに、こんな短時間で」

「装備の開発がこんなに進むとは思わなかったよ・・・」

「いや、以前から装備の改善をして欲しいと要望してたけど、公安調査庁や、政府があんまり聞いてくれなかったみたいだ・・・」

「鬼哭院御前や知花鬼刕華が、その関係者に圧力・粛清をしてたのだろう」

 

(本当はその逆、鬼哭院御前が鬼跋特務隊関係者に圧力を掛けようとしたが

知花鬼刕華が、それを握りつぶしていた)

(ただ単に政府の緊縮財政政策によるものだった)

 

「今回は、知花鬼刕華の娘・賢子が鬼跋特務隊のトップだから、容易に圧力は掛けれないだろうな」

「その装備の開発も、知花司令長官の財政と人脈によるものだって・・・・」

「すごいよな~」

 

 今給黎

「最後に皆さんが持っている、それぞれの武器」

「見ての通り日輪刀の様に、持ち主によって色が違っているのが分かります」

「これは、今までの素材に、日輪刀の鉱物を織り混ぜて新しい素材に改良しました」 「呼吸の型を、わざわざ日輪刀を使って調べる必要も無く」

「しかも、大きな利点として、”赫刀”と言う刃が紅色に変化し、ブースト機能と同じ現象を無限に引き出す事が出来るそうです、但し人によるので、全員が出せる方法がないか、検討中の事です」

 

隊員がみんな関心しながら、聞き入っていた

 

陽壱

「”赫刀”と言う現象を出せたら」

「これで格段と鬼に対し、いや御前と鬼刕華に有利になったかも知れないですね」

武市

「油断は禁物だけど、そうかも知れんな」

陽壱、新しいコマンドナイフを上に掲げ

「待ってろよ、知花鬼刕華!!!」

「”赫刀”ってやつをマスターして、絶対に討ち果たしてやるぜ!!!」

武市

「陽壱、その意気だぜ!!!」

陽壱

「お~!!!」

2人が気合の雄叫びをあげているのを見て、あかねは

「いい大人が、何雄叫びしてんねん」

「うざ~~」

陽壱、恥ずかしそうに

「どうしようと、勝手だろう!!!」

 

つづく・・・・・