熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

鬼滅の刃をつかって、戯言小説(27)

第27話  思い出

 

局長室

執務机の上の肘を付いて座る今給黎局長

執務机の前に立つ、陽壱、武市、実那

今給黎

「今回の鬼が、碓氷実那の知り合いだったとは言え」

「打ち損じた事には、変わりはない・・・」

「それなりのペナルティーを覚悟をして欲しい」

3人 「申し訳ありませんでした~」

深く頭を下げる

今給黎、仕方がないって感じで

「君たちだけなら、厳重注意くらいでよかったが」

「他のチームと連携に、怪我人も出てるから、どうしてもね・・・」

 

局長室から、出ていく3人

 

実那

「武市副長、陽壱先輩!!」

「ホントに、すみませんです!!」

改めて、2人に深く頭を下げるて謝る

 

武市、陽壱

「いやいや~仕方がないよ」

陽壱

「知り合いが”鬼”だったら、誰だって躊躇するよ」

武市

「まぁ~」

「気を取り直して、次の討伐に備えよう」

実那、その鬼との関係を聞かない陽壱たちに、申し訳なさそうにしながら

3人訓練場へ向かう

 

回想開始

 

早朝

実那が高校生1年の時

ベッドタウン

一軒家の自分の家の前で待っている

トレーナー姿の地味な女子高生の殺罪鬼=皐月と、飼い犬のダックスフンド

隣の家から、同じくトレーナを着た実那が出てきた

実那

「おはよう~皐月~」

皐月

「おはよう、実那」

実那に嬉しそうに寄ってくる、ダックスフンド

「わんわん!!」

実那、しゃがみ込み、その犬を撫でる

「よちよち~」

「ペロちゃん元気ですか~」

皐月、くすっと笑いながら

「いつも会ってるのに、元気って聞くの変だね」

実那、照れて

「あはは・・・」

「もう、挨拶みたいなものですかね」

 

実那と皐月は、隣近所で幼少の頃からの幼馴染

学校はそれぞれ違うが、登校、帰宅時はいつも一緒に行っていた

 

川べりの道

周りは、学生やサラリーマン、OLが歩いている

とぼとぼ、歩きながら、おしゃべりをしている実那と皐月

 

実那

「皐月、最近元気ないけど、どうしたですの?」

皐月

「どうだろう、ここ最近勉強詰めで疲れてるのかな・・」

実那

「そうなんだ・・・」

「皐月は、あたしなんかより、ず~と勉強できるです」

皐月

「ありがとう、実那」

「実那は、スポーツ万能で、合気道の有段者だから」

「うらやましいよ」

実那

「そうかな・・・」

「あたし結構、バカですから」

「勉強できる皐月がうらやましいです~」

皐月

「そうなの・・」

「なんか、わたしたち誉め合ってない?」

実那

「そういえば・・・・」

2人は何か可笑しくなり

実那

「あはは・・」

皐月

「うふふ・・・」

 

・・・・駅前につき

 

実那

「もっと、皐月と居たかったです」

皐月

「お互い、学校が違うから仕方がないね」

実那

「ちぇ・・・」

「同じ電車に乗れたらです~」

皐月、すこしトーンが低い声で

「うん、同じ電車ならよかったよ・・・」

なにか、皐月の低いトーン声で違和感を感じたが

その時は、あまり気にせずに

 実那

「そうですね~」

 皐月

「もうすぐ、電車来るよ」

「それに乗らないと遅刻しちゃうよ」

実那

「じゃ~」

「また、学校の帰り、ここで待ち合わせです~」

皐月

「うん、わかったよ」

駅内に入って、お互いに手を振って別れる2人

 

暫くして、皐月の目の前に、4人の女子高生が囲んできた

 

・・・・・

 

何日かたって、ある夜

今から出て行こうとする皐月

それを、二階の自分の窓から見ていた実那

「あれ、一人でって珍しいです」

なにか、胸騒ぎがしてか、

皐月に付いていこうと玄関まで行くと

実那の母親が、怪訝そうに

「実那、夜遅くどこにいくの」

実那

「うん、ちょっと皐月の処に行ってくるよ」

母親、安心したように

「気を付けてね」

実那

「うん!!」

 

皐月の後を追う、実那

住宅地を出て、川べりの道を通り、通学に使う駅前に付く

駅前の近くの公園まで行くと、女子高生4人が皐月を捕まえ

公園のトイレまで連れて行った

 

実那、これは只事でないと感じ、トイレまで走った

そして、実那が見たものとは

 

・・・・・トイレの中

 

皐月、女子高生4人にお金を渡す

奪い取るように取る、女子高生の1人

女子高生1

「言われた通りの金額ないじゃん」

皐月

「ごめんなさい、これ以上無理です」

女子高生2

「また、便所に顔、突っ込まれたいの」

女子高生3

「いやいや~裸にして学校中に歩かせるのどう~」

女子高生4

「それ、いいじゃん!!」

女子高生4人、高笑い

震えながら黙る、皐月

 

一応、それまでの事をスマホで録音してた実那は我慢できず

「あんたら、皐月に何をしてるです?」

大声で叫んだ

 

突然の実那の出現に、びっくりする女子高生4人と皐月

「実那・・・・」

実那、女子高生4人に割って入り、強引に皐月の手を引っ張り

「行こです、皐月」

皐月

「・・・・・」

女子高生4人を背に、皐月を連れて帰る実那

無視されたことに、腹を立てた女子高生の1人が

後ろから実那の肩を掴み、「おまえ・・・」凄む

瞬間、実那に指を捕まれ、「ぎゃ~」絶叫する

実那は、痛んだ指を抑える女子高生を睨み

「やるなら、やるですよ!!」

引く、女子高生たち

 

そのまま、皐月を引っ張って、トイレの外にでて

川べりに向かう処の安全な場所で、実那は皐月を抱きしめ

泣きながら、

「なんで、いじめられてるの言ってくれなかったですの?」

「皐月!!」

皐月、見つけてくれたことに安心したかのように

「実那・・・・ごめんなさい」

泣き出した

 

・・・・・・

 

皐月の学校の門前

早めに登校し、

一緒について来てくれた実那

「また、帰りは、おばさん(皐月の母)が車で迎えに来てくれるから」

「家で会おうね~」

皐月

「うん、ありがとうね」

「実那」

「よかったよ、みんなに相談できて・・・」

実那

「うん、ほんとによかったです・・・」

「一人で抱え込んだら駄目ですよ」

皐月

「うん」

実那

「それに、無理したら駄目ですよ」

「無理なら、ちゃんと逃げてですよ」

皐月

「大丈夫よ」

「証拠集めのためのボイスレコーダーも持ったし」

「なるべく、抵抗したい」

実那

「そうなんですか、ちょっと心配だけど」

「では、健闘を祈る」

皐月

「頑張るよ」

 

暫くは、女子高生4人に虐められたが、その証拠を突き付けて

学校、教育委員会などを通じて、女子高生4人は退学となる

それにより、皐月への虐めは終わった・・・

当分の間、報復を恐れ実那(たまに、その家族)と皐月の家族で送り迎えをしていたが

1年2年とその恐れがなくなり、普段の生活に戻った・・・

だが、実那、皐月が高校生3年になり、皐月が希望していた大学に合格し、

その日、皐月が同級生たちと祝ってくれた夜、実那と待ち合わせ場所に向かう途中

ワゴン車に横付け、出てきた男3人に、抱きかかえられ、さらわれてしまった

 

待ち合わせ場所

実那

「遅いです~」

「まだ、同級生と楽しんでるのかな・・・」

 

それ以降、皐月は帰って来なかった・・・・

 

だが、後日

皐月の通ってた学校の校門の前に

皐月をさらった男3人と皐月を虐め退学させられた、元女子高生4人の

無惨なバラバラ死体が転がっていた

 

そして、皐月のペロもいなくなった

 

 

つづく・・・・