熊さとの戯言

自分の体験などを雑記帳・備忘録として

鬼滅の刃をつかって、戯言小説(7)

第0話に出てきた人物が登場・・・

では、はじまりはじまり・・・

 

第7話 フェクサー

 

 〇〇都道府県警察本部

鬼跋特務隊 局長室

 

役員デスクの前に

日比野陽壱、武市武雄、 碓氷実那が横に並び

役員椅子に局長が座ってる

40代前半身長180位で、すらっとした体格

眼鏡を掛け、知的な雰囲気のある男性である

局長、にっこり微笑み

「武市武雄副長、日比野陽壱、碓氷実那」

「今回の鬼討跋、無事に帰還出来、まことにご苦労様です」

武市一同、敬礼し

武市

「ありがとうございます」

「今給黎(いまきゅうれ)局長」

今給黎、少々困った表情で

「今回の鬼討跋は、派手にやらかしましたね」

武市、焦り

「も、申し訳ありません」

腰をまげ頭を下げる

今給黎、慌てて

「いやいや構わないよ」

「ゴーグルの記録からみて」

「今回の鬼は、滅多いない上位の鬼ですからね」

 

*普通の鬼の定義=

姿かたちは額に角が生えてる、耐久力、腕力、脚力、素早さが高く(豹なみ?)

たまに、肉体が伸びたり、体の一部が離れたり付いたりする者がいる程度

後は、鬼滅の刃参照

(初めのチャラ鬼も普通の鬼だった)

 

今給黎、にっこり微笑み

「あれだけの鬼だ」

「君たちが全員無事に帰還出来た事が、私は嬉しいよ」

「ビルの損害など、可愛いものだ」

武市

「そこまで言って頂けると」

「恐縮であります」

陽壱を手のひらで指し

武市

「今回は、陽壱の活躍があったからこそ」

「無事に帰還できました」

今給黎

「日比野陽壱、君の活躍に感謝してるよ」

「わたしは、傭兵をしてた君をスカウト出来て光栄だよ」

陽壱

「いえ、俺だけでは、あの鬼は倒せませんでした」

「武市副長と実那が居たからこそです」

 

今給黎、頭を頷きながら聞いている

 

武市 「そ、そうか~」

実那 「へへ~」

「あたしも結構活躍したですよ」

陽壱、武市 「ほんとか~」

実那「え~何でそうなるのです」

局長室に笑いが込み上げている

 

・・・・・・

 夕刻時

ある地方の大きな平屋敷

その屋敷の奥にある大広間

 

何が起こるのか分からない雰囲気の

静寂した薄暗い空間の中

 

大広間の真ん中辺りに

恰幅良い60代くらいの男性が

 がたがたと震え、平伏している

 

平伏している男性の左手側の少し距離がある場所に

ビジネススーツを着た30代後半の

身長が170以上あるだろう女性が正座をし、目を瞑り

静かに佇んでいる

 

平伏してる男性の後ろの出入口襖の横の柱に

陽壱たちに討跋されたチャラ鬼と一緒にいた

黒服の男(鬼)が凭れかけて腕組をしている

 

そして前には、座敷すだれをはさんで

政財界では決して無碍に出来ない存在が

鎮座している

日本の謂わば、フェクサーと呼ばれる者である

簾越しから

背筋を凍らせるような威厳のある声で

「・・・・して、首尾は」

平伏している男、ビクッと震え

「あと少しで、成立する見込みです」

また簾越しから

「あと少しとは?」

平伏している男性、恐怖の余り

「あっあう」

簾越しの声

「どうした・・」

平伏している男性、土下座をし

「申し訳ありません」

「国民の理解が得られず、なかなか進んでおりません」

簾ごしの声

「・・・そうか」

「わかった」

平伏していた男、頭を上げ

「そっそれでは・・・」

平伏してた男の首の横に、鋭い刃のついた触手が寸前に止まった

簾の向こうで

「邪魔をするな!!」

「無駄に人を殺めるな」

触手が簾の中に戻り

簾の中で、何か言い争いになっていた

 

平伏した男、死の直前の恐怖と、簾の向こうでの言い争いで

訳がわからず、身体が固まり、知らぬまに失禁していた

 

後ろにいる、黒服の男(鬼)、ヒヤッと背筋が凍り

「あのおっさん」

「危なかったっすね~」

 

正座して静かに佇んで女性、ひとつも動じず

 

やがて、簾の向こうから

次は、人の心を癒すような柔らかい声で

「古田官房長官、遠路はるばる」

「このような田舎まで御出でくださり有難う存じます」

「よく国民の理解を深めて、焦らずに事を進めてください」

 

平伏してた男=古田議員

「ははー」

「御前様のいわれるままに」

再び平伏した

 

簾ごしの声=御前、柔らかな声で

「そこまで、平伏しなくても」

「もう、頭をお上げになって下さい」

「今さっきのご無礼、申し訳ありませんでした」

 

古田

「いえいえ、とんでもありません」

 

御前

「雄次君、吉田官房長官を丁寧に、お送りしてください」

黒服の男(鬼)=雄次

「御前様、了解っす」

 

古田議員は、御前に90度に腰を曲げ

その後、雄次に伴って、大広間から出て行った

 

しばらくして、正座していた女性が立ち上がり

「よく寸前で止めれましたね」

「日の御前様」

 

簾越しに

 

日の御前

「月の御前が、何しでかすか分かったものではないから」

「事前に入れ替わる用意をしてました」

 

長身の女性

「でも、あんな議員食い殺しても良かったと思うぞ」

「結構、不正や汚職してるみたいだし」

 

日の御前

「鬼刕華殿、それはないでしょう」

「どいつもこいつも、私の邪魔をする」

 

長身の女性=鬼刕華

「次は月の御前様かな?」

 

月の御前

「私は月の御前ではない、”御前”だ」

「わかったか、鬼刕華」

 

鬼刕華

「私は私のやり方をさせてもらうよ」

 

月の御前

「ちっ・・・」

日の御前

「それは仕方がないでしょう」

やがて眠りにつく日の御前

 

月の御前、イラつく声で

「鬼刕華、出ていけ」

 

鬼刕華、一礼し

「それでは、失礼いたします」

 

鬼刕華、大広間から出ていく

 

大広間には、御前独りで

月の御前

「くそっ、どいつもこいつも」

「苛々させる・・・」

 

・・・・・

 

御前の平屋敷の門前

 

鬼刕華と雄次が、古田議員とその秘書男女二人

を出迎えをしている

 

鬼刕華、一礼し

「古田様」

「遠路はるばる、誠にありがとうございます」

 

古田議員、やらしい目つきで鬼刕華の身体をなめまわす

「鬼刕華さん、いつ見ても優雅で美しい」

「今度、私とお付き合いしたいものですね」

「私、こう見えても元気でね~」

古田議員の鬼刕華に対するやり取りに、雄次引く

(いい年したおっさんが、なに盛ってるっすか)

秘書の二人も、議員の様子に呆れている

 

鬼刕華、薄ら微笑

「考えておきます」

「古田様、頭に何か付いていますよ」

古田の頭を触る直前で、指先から、小さな肉片が離れ

古田の頭に装着した

それに気づく雄次

「取れましたよ」

 

古田、鼻の下を伸ばしながら

「すまないね」

 

古田は、自分の高級車に乗り、秘書が運転して

帰って行った

鬼刕華、最後まで頭を下げ見送った

 

雄次、素顔で

「なあ、母ちゃん」

鬼刕華、済ました表情で

「なんだ?」

雄次、すげ~嫌な表情で

「あのおっさん、母ちゃんの事すげ~やらしく見てたっすよ~」

「その上、ナンパっすよ」

鬼刕華、雄次をからかう様に

「お前、妬いてるのか?」

雄次、げんなりしながら

「なんでそうなるっすよ」

鬼刕華、にかっとほほ笑み

「そうかい」

呆れ顔して

「まあ~」

「男なんてそんなもんだよ」

雄次、苦笑いしながら

「俺も男っすけど・・・」

鬼刕華も苦笑い

「そりゃ、悪かったな~」

雄次

「ところで、母ちゃん」

「あのおっさんに付けた肉片って何すか?」

鬼刕華、不敵な笑みを浮かべ

「あれ、御前様の秘密を暴露しようとした時の処置だよ」

背伸びをしながら

 「雄次、私らも家路につくとするか」

屋敷の中へ入って行く2人

 

後日、古田議員が頭が破裂した状態で、死亡していた

 

つづく・・・

 

 今回は、第0話にでた人物と、鬼の首魁の一面(二重人格)を書いてみた・・・・